CONTAINERIZATION

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アルキメデスの大戦ロケ地in神戸

おはようございます。

 

少し前に、地元神戸にあるロケ地に行ってきました!今回はエンドロールで確認できた範囲のみになりますが、わりかし数があって嬉しさが隠せません…!

(うろ覚えのため、ミスはあるかも…)

 

それでは、早速ご説明していきます。

ちなみにですが私はかなりのインフラ&神戸(阪神間含む)の強火オタクです。ロケ地関係ないことも多々お話します。薄目で見てください。

 

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最初は兵庫区にある旧加藤海運本社ビル、ここは印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

これは旧本社ですが今現在加藤海運さんはポートアイランドにあります、ちょっとだけこれについて語らせてください…!

加藤海運は120年以上の歴史を持つ会社です。旧本社がある場所は兵庫区和田岬付近、様々な会社や造船業が軒を連ねる商工業地で、ここは兵庫突堤(埠頭)という大正期より神戸を支えた重要な港湾施設です。

現在ウォーターフロントとして賑やかな神戸港も元々はここのように近代の工業地帯として多くの労働者が出入りしていました。

ここ付近を風俗的な観点で描いたものでは横溝正史の自叙伝なんかが有名です。非常に表現は生々しいですが…。

先程も述べた通り、現在本社はポーアイにあります。ポーアイは都市機能を兼ね備えた人工島で大規模なコンテナターミナルを有しています。過去に兵庫突堤が担っていた様々な機能をポーアイが引き継いだため今は上組などを含む多くの会社がポーアイに本社を置いています。

映画内ではおそらく大阪の築港の方だとは思いますが1933年という兵庫突堤がその役割を担ってた時代のあのシーンで兵庫突堤にあるこの本社ビルが使われることがインフラオタクとして個人的に胸が熱くなってしまうのです…。
というか和田岬は本当にいいところで人によっては胸アツスポットなのでぜひお散歩してみてください!

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胸アツ!

 

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お次はここ!海岸ビルヂング!海岸通りにある登録有形文化財です。オシャレな建物ですよね。ここは旧日濠館といい、兼松房治郎が創業した貿易会社兼松商店の本店として1911年に建設されました。今はブティックや服飾関係の会社が入っています。中に入って2,3階まで登れます。天井にはステンドグラス。

 

神戸は元より居留地貿易で発展した街で、横浜や長崎よりも遅い開港でしたがこの設計された居留地は神戸の近代化に大きな影響を与えました。
神戸港が寒煙寂寞の地に過ぎなかった神戸村におかれたのもこの居留地の建設が関係しています。ここ海岸通りには他にも多くの歴史的建造物があるので、来た際はぜひ歩いてみてください!

それにしてもこの海岸ビルヂング、どこのシーンで使われたんでしょうか…?

 

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お次は日本最大の税関庁舎、神戸税関。神戸港新港地区にあるランドマークのような建物です、震災により半壊しましたが今現在は綺麗になりとても素敵な建物になっております。

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これは向かい側にあった登録有形文化財の新港貿易会館。ここ新港地区は大正期より神戸を支えました。

 

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そして1番話題のここ、東灘区にある旧乾邸。非常に大きな建物です。乾汽船会社社長の乾家の邸宅として1936年に建てられました。尾崎さんのところと何となく似ていますね。乾邸のある旧住吉村は富豪村として有名で阪神間モダニズムを牽引した土地でもあります。

実業家・政治家で有名な久原房之助もここらへんに大豪邸をもっていました。残念ながら、阪神間モダニズムの面影を残す多くは震災の影響でなくなってしまったり、土地整理や様々な問題から姿を消していきました。それでもまだ残る大正〜昭和初期の阪神間の空気をぜひ感じてみてください。

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最近はこんなのも出ているので!これでこの地域はほぼ網羅できます。阪神電鉄の駅や区役所などで配布されているそうです。

ちなみに、旧乾邸は普段は一般公開されていませんが時々要予約で公開しています。詳しくは神戸市のHPをご確認ください。

 

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これはおまけです。

せっかくなので映画と同じ時代1933年にできた御影公会堂にある食堂でお昼ご飯。ここは老舗の食堂で、オムライスが有名です。御影公会堂といえば大河でおなじみ嘉納治五郎ですね。オムライス美味しかった!

 

ロケ地は以上になります。もしかしたらもっと色んなところで撮られていたのかもしれませんね…。

私は「ここに菅田将暉たちが…」というよりも、この建物や場所たちがまるで当時に戻ったかのように映画に登場したことにとても興奮するたちです。

時代の移り変わりと共に、彼らはその役割を変えていきました。今この時に変わりゆく彼らの昔を垣間見れた感じがして嬉しかったです。

特に旧加藤海運本社ビルはほんとうにいい。

 

私はやっぱりこうしたフィクションの中にあるリアルが好きで、私の生きる現実と彼らの合間が溶けて曖昧になって交わった部分がとても好きなのです、これを見つけることを「萌え」と呼んでいます、現実に萌えろ。

片鱗をかぎとりたいし、幻影をただ追っていたいだけなんですよね…。

 

また、しっかりとロケ地がでたらロケ地ZINEなんかつくりたいですね、目標です。

 

ちなみに私はジョーカー・ゲームのオタクでもあるので、乾邸に書生として潜入する雪村幸一(偽名)の幻覚も見てます。阪急電鉄に乗る雪村幸一(偽名)…。御影公会堂に行って雪村幸一を感じるの、最高に"幻覚を見ている"って感じで興奮します。余談でした。

 

今回はとりあえず神戸のみになってしまいました…。神戸、とても良いところなので皆さんもぜひ、来てみてください。

それでは、良い旅を。